第10回ワイン(海のワイン編) グラスとの相性について

第10回ではサルディーニャ・シチリア島のワインをお届けしました。

4種類の各グラスでどのような良さが引き出せるか。スタッフレポートです。画像右手から順にお勧めのグラスとなりますので、既に飲まれた方もご自身の感想と照らし合わせてみてください。

Depperu Vermentino di Gallura DOCG "LURIS"2014Depperu Vermentino di Gallura DOCG “LURIS”2014

<大きめのボルドー型>
柑橘系のフルーツやハーブといった品種個性のフレッシュな香りが、一番良く感じとることが出来た。味わいもこのワインの特徴といったミネラル、酸味、塩味、苦味らがバランスよく感じられる。

<中くらいのバルーン型>
味わいは苦味、甘みがやや強調される印象があるが、ボリューム感や厚みはわかりやすく表現される。

<小さめのチューリップ型>
香りは柑橘系がよく表現され、味わいとして酸味が強調される。バランスはよいが、このワインに対してはグラスが小さ過ぎて良さをやや表現しきれない印象がある。

<ブルゴーニュ型>
時間が経つにつれ香りがぼやける傾向がある。ボリューム感や厚みといった味わいはわかりやすく表現される。

Brugnano Terre Siciliane IGT "NAISI" 2012Brugnano Terre Siciliane IGT “NAISI” 2012

<中くらいのバルーン型>
香り、味わい共にバランスが一番良く感じられる。注ぎたてはブルーベリーやブラックチェリーといった黒ベリー系の香りが強調され、スワリングしていくとスパイス、コーヒーや土のような香りが現れる。味わいはフルーティーな華やかさがあり、タンニンもほどよく感じられる。

<小さめのチューリップ型><ブルゴーニュ型><大きめのボルドー型>
香りや味わいのバランスが若干崩れがち。どれも悪くは無いけれど、中くらいのバルーン型がスタッフ一致でおすすめ!です。

写真で見るエミリア=ロマーニャ州|第4回お届けワインの予告

イタリアワイン通信講座第三期生のみなさま
事務局の林功二です。

イタリアワイン通信講座 第4回は、本日7/28(木)に発送いたします。

お届けするエミリア=ロマーニャ州のワインについて、
私たちが実際に取材し撮影した現地の風景、造り手であるニコルッチをご紹介します。

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ムッソリーニの故郷として有名なプレダッピオという街があります。
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プレダッピオの隣の丘の上にある小さな村が、プレダッピオ・アルタ。
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ロマーニャ地方のワイン生産において、歴史的に重要なその村を代表するワイナリーが、ニコルッチです。
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ブドウ畑は標高350~400mの丘の上に位置します。ロマーニャ地方でも特に標高の高い急斜面での栽培。
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また、伝統的な大樽を用いた熟成により、長期熟成に耐え得るパワフルで繊細な赤ワインを造り出す造り手です。
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たわわに実る「サンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ」。
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ワイナリー内にずらっと並ぶ古酒。
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セメントタンク熟成の「イ・マンドルリ」は野菜の酢漬けや生ハムと一緒に。
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アレッサンドロ・ニコルッチ氏にインタビュー。
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トップキュヴェ「プレダッピオ・ディ・ピレダッピオ」はガンベロ・ロッソ誌最高評価3グラス獲得の常連アイテム!

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第3回お届けワイン グラスとの相性について

受講生のみなさま
第3回はリグーリア州のワインを2本お送り致しました。
各グラスでどのような良さが引き出せるか。スタッフレポートを参考に、実践されてみてください。一番右側(ボトルに近い方)からおすすめ順で並べています。

ご参考にリグーリア州のワインをご紹介致します。
http://store.vinohayashi.jp/products/list17.html

グラス比較_3期生_vol3_ピガートビオ・ヴィオ|リヴィエラ・リグーレ・ディ・ポネンテ ピガート ”マレネ” 2015

<中くらいのバルーン型>
香りと味わいのバランスが一番良い印象。サフラン、白胡椒、山椒など、東洋系スパイスの香り、またキンモクセイやディルのようなハーブの香りを華やかに感じ取ることが出来る。口に含むと果実味の凝縮感やミネラル感、心地よい苦味がバランスよく感じられる。

<ブルゴーニュ型><大きめのボルドー型><小さめのチューリップ型>
どのグラスも甲乙付け難く、それぞれの長所があるので、飲むシチュエーションによってグラスを選ぶと良い。

ブルゴーニュ型は上記のような香りがダイナミックに広がるが、このワインには少しボウルが大き過ぎるため、味わいが少しぼやける。

ボルドー型はハーブの香りが印象強く感じられ、品種特有の心地よい苦みを余韻に感じ取ることができる。

小さめのチューリップ型については凝縮した果実の香りが強まりハチミツのような香りも感じ取ることが出来る。

グラス比較_3期生_vol3_ロッセーゼビオ・ヴィオ|リヴィエラ・リグーレ・ディ・ポネンテ ロッセーゼ ”ウ・バスティオ”2015

<中くらいのバルーン型>
チェリーやカシス、ザクロといった果実のフルーティーで華やかな香りが引き立ち、味わいにもまとまりがある。

<ブルゴーニュ型>
果実の香りはよく感じ取ることができる。中くらいのバルーン型よりタンニン、酸味は柔らかく感じ取れる。

<小さめのチューリップ型>
味わいの凝縮感、特にタンニンが1番印象的に感じ取れる。

<大きめのボルドー型>
せっかくの香りが広がりにくい。時間が経つにつれ、ぼやけがちになる。

今回のワインはどちらも酸が綺麗な軽快なタイプですので、サラダやお肉を使った冷菜などと合うかと思います。お料理との相性もお楽しみください!

第9回ワイン グラスとの相性について

第9回はアブルッツォ州のワインを2本お送り致しました。

各グラスでどのような良さが引き出せるか。スタッフレポートを参考に、実践されてみてください

ペコリーノ14_グラス相性Abruzzo DOC Pecorino Superiore 2014
アブルッツォ ペコリーノ・スーペリオーレ 2014

<大きめのボルドー型>
塩味、ミネラル、セージといった香りが華やかに広がる。味わいにおいても、品種の特徴であるグレープフルーツの皮の白い部分にあるような苦味や、酸味、果実味をバランスよく感じることができる。

<小さめのチューリップ型>
ぺコリーノの品種の個性を引き立たせるが、このワインがスーペリオーレであるため、アルコール度の高さも強調されすぎてしまう。

<ブルゴーニュ型・中くらいのバルーン型>
グラスに注いだ時にはグレープフルーツの華やかな香りを感じることができるが、時間が経つにつれボールが大きいためぼやけていきやすい。

チェラスオーロCerasuolo d’Abruzzo DOC Superiore 2014
チェラスオーロ・ダブルッツォ・スーペリオーレ2014

<大きめのボルドー型>
チャーミングな香りやフレッシュな味わいと、品種個性のバランスが取れていて入れたての第一印象が4つのうちで1番良い。冷やしてスッキリの飲むには、こちらのグラスがオススメ。
このワインの特徴であるチャーミングな香りやフレッシュな味わいが引き立ち、注ぎたての第一印象が4つのうちで1番良い。ワインだけで楽しむ場合などはこちらのグラスがオススメ。

<中くらいのバルーン型>
淡いルビー色がきれいに発色し、最初は果実の香りが広がるが、ややエタノールのような香りも出てしまう。酸味がはボルドー型よりも穏やかに感じられる。

<小さめのチューリップ型>
品種の個性であるミントの香りといった清涼感を一番感じるグラス。時間が経つにつれてバランスの良い香りへと変化。時間が経っても香りは飛びづらく、時間をかけて飲んでも良し。
ミントの香りなどの清涼感が一番感じられるグラス。注ぎたては若干開くまでに時間がかかるが、時間が経っても香りのバランスは崩れず、食事をしながらゆっくり飲む場合などに最適。

<ブルゴーニュ型>
入れ注ぎたての印象は悪くないが、時間が経つにつれて香りの複雑性が感じられにくくなりが飛んでしまい、ややぼやけてしまう印象に。お料理によっては、アッビナメントするときにワインが負けてしまう可能性も。

<まとめ>
今回のワインについてまとめると、どれもマイナスになることはあまりないように思えましたが、より酸味を際立たせスッキリとしたロゼをお好みの方はボルドー型やチューリップ型がオススメ。酸味が穏やかな方がお好きな方はブルゴーニュタイプがオススメです。好みや飲むシチュエーションにより、グラスを選んで楽しむことができるワインと言えます。

パーティーで全種類のグラスを使いながら出して皆さんでワイワイ試してみるのも、新しい発見があって楽しいかもしれません!是非トライしてみてください!

 

 

写真で見るリグーリア州|第3回お届けワインの予告

イタリアワイン通信講座第三期生のみなさま

事務局の林功二です。

イタリアワイン通信講座 第3回は、来週6/29(水)に発送いたします。

お届けするリグーリア州のワインについて、
私たちが実際に取材し撮影した現地の風景をご紹介します。

リグーリア州は食材の宝庫で、素材を生かしたイタリア料理のイメージにぴったり当てはまります。
実際に隣国フランスのカンヌ、ニースやモナコの高級レストランのシェフが、リグーリアまで食材の調達に足を運ぶほど。

実は、私がイタリア出張で一番楽しみにしているのが、第3回でお届けしたワイナリーBioVio(ビオ・ヴィオ)での食事です。

マンマが作る料理はどれも美味しくて優しい。
ついつい食べ過ぎますが、翌日もたれることはありません。
外食続きのイタリア出張では本当に癒されます。
(一緒に食卓を囲む美人3姉妹にはさらに一層癒されてます。笑)

ビオ・ヴィオの写真(私の大好きなバジルを練りこんだ生パスタ”ファルファッレ”も)をアップしましたので、ぜひご覧ください。

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ヴェルメンティーノは、主にサルデーニャ島、トスカーナ州(地中海側)、リグーリア州で作られる白ブドウ。 14世紀にスペインからコルシカ島に持ち込まれ、14~18世紀にリグーリア州へ、その後サルデーニャ島に渡ったとされています。セージやタイム、ローズマリーといったハーブのアロマが特徴的でトロピカルフルーツ、パイナップルの香りも感じられます。
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ピガートは、リグーリア州原産の白ブドウです。ヴェルメンティーノはコンパクトな房で果実が小さく、熟した後でも果皮が緑かかっているのに対し、ピガートは房が大きくて果実の間隔が空いており、熟した後はとてもキレイな黄色になります。
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リグーリアの州都ジェノバから海岸沿いに南西へ向かうとアルベンガという小さな街があります。
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ビオヴィオのファミリーはこのアルベンガで古くから農業を営んできました。
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1999年までは作ったブドウを売却していましたが、2000年にワイナリーを設立。
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質の高いピガート、ヴェルメンティ-ノやロセーゼといったこの土地土着のブドウからワインを造っています。
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気候条件など自然環境に恵まれたアルベンガでは、伝統的にオーガニック(有機的)な農業が営まれてきました。
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ビオヴィオは1989年にビオロジコの認証を取得していますが、取得にあたって特に何も変える必要はなかったとのこと。自然なものだけを使ってブドウ作りを行ってきた生産者です。
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2.5キロメートル先に海が広がり、逆側はアルプス山脈の麓という絶好のロケーションにある畑から作られるワインは、誰もが驚く程キレイなビオワインです。
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実は、私がイタリア出張で一番楽しみにしているのが、ビオ・ヴィオさんのお宅での食事です。 マンマが作る料理はどれも美味しくて優しい。
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ついつい食べ過ぎますが、翌日もたれることはありません。 外食続きのイタリア出張では本当に癒されます。 (一緒に食卓を囲む美人3姉妹にはさらに一層癒されてます。笑)
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奥さんの手作り、バジルを練りこんだ生パスタ”ファルファッレ”は絶品です!

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写真で見るヴァッレ・ダオスタ州|第3回お届けワインの予告

アオスタという小さい土地の中で、量より質を重視した勢いのあるワイナリーです。
アルプスに囲まれた渓谷が生み出す特異な文化ヴァッレ・ダオスタ州は、ピエモンテ州の北に位置するイタリア最北西の州。北はスイス、南西はフランスと国境を接し、モンテ・チェルヴィーノ(マッターホルン)、モンテ・ローザ、モンテ・ビアンコ(モンブラン)という名峰に囲まれる山岳地帯。冬はスキーをはじめとするウィンタースポーツが人気で、夏はアルピニストの町と化します。
高い山々に囲まれたアオスタの盆地は、ヴァッレ・ダオスタ州の中で最も広い平地です。
高い山々に囲まれたアオスタの盆地は、ヴァッレ・ダオスタ州の中で最も広い平地です。
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黒ブドウはピノ・ネロ、ガメイ、プティ・ルージュ、フミン、シラー。白ブドウはプ ティ・アルヴィーヌ、モスカート、ミュラー・トゥルガウなどの栽培が主流です。

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現在は、伝統、革新をそれぞれ取り入れて、全部で8種類のブドウ品種を作っています。
ヴァッレ・ダオスタ州ではポピュラーな白ブドウ品種であるプティ・アルヴィーヌ

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もともと2~3種類のブドウ品種を作ってきましたが、新たに土着品種や国際品種も栽培し始めました。
イタリアで最も小さな州ながら、日当たりの良い、温暖な気候に恵まれ、ブドウなどの果樹の栽培に適しています。

D&Dはヴァッレ・ダオスタ州の州都であるアオスタから程近いコサン地方にあるワイナリーです。

IMGP3621 IMGP3647 IMGP3649 ヴァッレ・ダオスタ州は紀元前25世紀頃にはローマ人に征服された歴史を持ち、今日でもローマ遺跡が良い保存状態で残っています。

About Us|Vino Hayashi

Mototsugu HayashiMototsugu (Moto) Hayashi, born in Nagoya Japan, currently lives in Milan Italy, is a Japanese sommelier awarded ‘The best in Italy’ twice in his career.

In October 2009 he was awarded the 2009 Espresso prize for the Best Sommelier of the year. It was the first time for an Asian sommelier to receive such a prize.

In May 2012 he has won the Italian wine Oscar (Oscar del Vino) in the category of the best sommelier in the restaurants. Oscar del Vino is one of the most authoritative awards in the Italian wine industry with each category (18 in total) judged by a panel of experts in the respective fields. The title of ‘best sommelier’ is annually given to the most prominent and active sommelier. This award was the result of high reputation of his art of serving wine at Ristorante dal Pescatore.

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In 2007 Moto started working as a chief sommelier at Ristorante dal Pescatore, Italy’s longest standing Michelin three stars restaurant in Mantova. The world-renowned restaurant serves top quality traditional Italian cuisine.

Hayashi BrothersIn August 2013 he resigned his job at Ristorante dal Pescatore and set up his own wine importing business Vino Hayashi Italian office in Milan. While he pursues the art of hospitality at a restaurant as a sommelier, he also makes efforts to discover and introduce superb wineries to his Japanese clients. ‘Magnificent wineries are all over in Italy but many of them are still little known to Japanese.’ he says. His exhaustive research and frequent visits to the wineries are all to deliver the best quality wines to his Japanese customers.

Hayashi MototsuguHe emphasizes that ‘among the wineries which are not distributed in Japan, I choose ones that I really wish my clients to taste and enjoy. For the selection, I bring myself to the wineries to understand and confirm the quality of the vineyards and the callers with my own eyes, and listen to the stories from the local wine makers. As a result, not to mention that we sell high quality wines, we introduce only the wine producers who are engaged in wine making seriously and sincerely.’

イタリアワイン通信講座In 2014 Vino Hayashi has launched a new section in their business, namely Italian wine distance learning. ‘Together with my brother, I have established our company Vino Hayashi and have worked as a wine importer for five years. Since I wish my clients to have structured knowledge of Italian wine to appreciate イタリアワイン通信講座them with greater enjoyment, I have come up with one idea; what about providing some distance-learning materials together with the actual wines, including my personal experiences and practical knowledge which I have acquired over ten years living in Italy? For its planning and editing, I have referred to the viewpoint of my brother Koji Hayashi who has visited the wineries for five years with me, and also the opinions from two stuffs working for VinoHayashi, both have been in Italy and are qualified sommeliers. It would be my great pleasure if it could be a help to enhance the experience of wines even more.’

 

Mototsugu ‘moto’ Hayashi

Mototsugu HayashiHa lavorato come primo sommelier del ristorante Dal Pescatore Santini di Runate dal 2007 al 2013 e gli è stato assegnato dalla Guida 2010 de l’Espresso il Premio come ‘’Miglior sommelier dell’anno 2009’’. E’ stato il primo asiatico a ricevere tale premio.

Ha ottenuto il riconoscimento come “Miglior sommelier nel suo ristorante 2012” alla 14°edizione del Premio internazionale del vino, meglio noto come “Oscar del vino” promosso dalla rivista Bibenda.

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Sito Bibenda;
http://www.bibenda.it/oscar.php?anno=2012

Sito Gazzetta di Mantova;       http://gazzettadimantova.gelocal.it/mantova/cronaca/2009/10/10/news/hayashi-sommelier-dell-anno-1.71783

Hayashi BrothersNel 2010 i fratelli Mototsugu (Presidente di ufficio Italiano) e Koji (Presidente di ufficio Giapponese a Tokyo) Hayashi hanno fondato la “Vino Hayashi Corporation’’ un’azienda d’importazione di vino italiano destinato al Giappone,accuratamente selezionato da Mototsugu.

Nel 2015 è stato incaricato dal Ministero dell’Agricoltura, delle Foreste e della Pesca e dal Ministero dell’Economia,del Commercio e dell’industria giapponesi come uno dei presentatori del padiglione del Giappone all’ EXPO di Milano.

Ken'ichiro SuzukiDal 2016 l’azienda ha iniziato un lavoro di accurata selezione in Italia di prodotti agroalimentari tipici italiani di aziende presenti su tutto il territorio insieme a Ken’ichiro Suzuki, grande esperto di prodotti agroalimentari ed enogastronomici italiani, responsabile dell’ufficio acquisti della azienda Vino Hayashi.

 

Per ulteriori informazioni contatti:-Vini: Mototsugu Hayashi
mototsugu.hayashi@vinohayashi.com

-Prodotti agroalimentari: Ken’ichiro Suzuki
Kenichiro.Suzuki@vinohayashi.com

第8回お届けワイン グラスとの相性について

前回お送りしたワインでのグラス比較はいかがでしたでしょうか?
そろそろ皆様もグラステイスティングに慣れてきたことと思います!スタッフおすすめのグラスにつきましてレポートいたしますので、ぜひ参考にされてください!
添付の写真で、一番右側(ボトルに近い方)からおすすめ順で並べています。

IMGP2461ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージCL ”ブーカ・デッラ・マルコーナ”2014
Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico DOC “Buca della Marcona”2014

<小さめのチューリップ型>
一番香りや味わいの凝縮感を掴むことができる。ヴェルディッキオ特有の苦味が感じられる。品種の個性を知るには適したグラス。 香り味わいともにまとまりが感じられる。

<大きめのボルドー型>
石灰系ミネラル感の香りが、心地よく感じられる。ワインの奥に潜むナッツの香りを感じ取りやすい。

<中くらいのバルーン型>
白桃や香草といった香りが丸く華やかに広がる。ヴェルディッキオ特有の苦味は控えめとなる。

<ブルゴーニュ型>
グラスが大き過ぎて香りの印象がぼやけてしまう。

campofioritoルーチェソーレ|ロッソ・コーネロ ”カンポフィオリート” 2011
Rosso Conero DOC “CAMPOFIORITO” 2011

<大きめのボルドー型>
コーヒー、チョコレート、ブラックベリー、湿った落ち葉、腐葉土のような香り。果実味の凝縮感があり、香りの印象を一番しっかりとらえやすく、余韻も長く感じ取れる。時間がたってもバランスを崩さずゆっくりと楽しむことができる。

<小さめチューリップ型>
モンテプルチャーノの凝縮感を非常に良く感じ取れるので、品種の個性の認識をしやすいが、せっかくの良い香りはこのグラスの小ささでは表現しきれない部分がある。

<ブルゴーニュ型/中くらいのバルーン型>
このワインの個性ある香りが柔らかく広がって良いが、特徴である「力強さ」も柔らかく感じてしまう。口当たりまろやかに飲みたい場合などにはこちらのグラスを使うとよい。

あわせるお料理や、温度、体調など抜栓後の時間経過によってもワインの印象は変わってきますので、向いているグラスも変わってくるものです。「正解」というものはないですので、気軽にワインとお付き合いしてみてくださいね。

皆さまのご感想もお待ちしております!

第2回お届けワイン グラスとの相性について

5月26日に発送させて頂きました、ピエモンテ州の2本のワインにつきまして
スタッフおすすめのグラスにつきましてレポートいたしますので、ぜひご参考にされてください!
なかなか4脚のグラスで飲み比べをする機会はないと思いますので、是非トライしてみてください。
添付の写真で、一番右側(ボトルに近い方)からおすすめ順で並べています。

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Vigin Barbera d’Alba DOC “My Ruby” 2014
ヴィジン|バルベーラ・ダルバ ”マイ・ルビー”

<中くらいのバルーン型グラス>
カシス、ブラックベリーなどの果実や樽由来のバニラ香、チョコレートやコーヒーといった複雑な香りを感じ取れる。また、しっかりとした酸味、穏やかなタンニンといった味わい共にバランスが1番良い。

<大きめのボルドー型>
香りが開きやすく、味わいもバランスがよい。少し酸が強調される印象のため、酸味をより感じたい方はこちらのグラスをお勧めします。

<小さめのチューリップ型>
バルベーラ種らしい果実の旨み、ベリー感をより感じたい場合は小さめのチューリップ型グラスも良いが、ワインの良さを表現しきれない。

<大きいブルゴーニュグラス>
ブルゴーニュグラスがより香りを引き立たせ、キレイな熟成を感じられ、穏やかな味わいを楽しめるが時間が経つにつれ香りがぼやけてしまう傾向。

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Stroppiana Langhe DOC Nebbiolo 2013
ストロッピアーナ|ランゲ・ネッビオーロ

<大きいブルゴーニュグラス>
木いちご、ざくろ、バラ、クローヴ、ナツメグといった複雑で華やかな香りがグラスいっぱいに広がる。味わいはしっかり目のタンニンを比較的穏やかに感じることができる。果実味や酸のバランスも良く、飲み心地が良い。

<大きめのボルドー型>
香りは果実の香りよりもスパイシーが際立つ。口に含むとタンニンがしっかり感じ取れ、ネッビオーロの力強さが強調される。

<中くらいのバルーン型グラス>
香りが華やかに広がりやすい。味わい、香りのバランスが共に良い。酸味、タンニンはボルドー型よりも穏やかに感じられる。

<小さめのチューリップ型>
このワインの良さを表現するにはグラスが小さ過ぎる。

いかがでしたでしょうか?弊社スタッフの意見を総合して、おすすめのランキングをつけてみました。ですが、ワインは、飲む温度、室温、ワインボトルの個体差によっても感じ方は違います。また、それぞれの好みもあります。

一概に正解はこれ!というものはないので、洗い物はちょっぴり大変かとおもいますが(笑)、是非4種類のグラスで飲み比べていろいろ感じて頂ければと思います。

既にお飲みになられた方も、ご自身で感じたグラスの相性と比べてどうだったか、ぜひ参考にしてみてください。kouza@ml.vinohayashi.comへご感想の投稿もお待ちしております!