第1回お届けワイン|グラスとの相性について

受講生の皆様、第1回で発送させて頂きました、トレンティーノ=アルト・アディジェ州の2本のワインについてお知らせ致します。

一緒にお送りした4つの形状の違うグラスで1本のワインを実際に飲み比べをしてみて、どのグラスがよりワインの美味しさを引き出せるかを検証するのも、この講座のポイントの一つです。

私たちスタッフも、4つのグラスを用いて、それぞれのワインをより引き立たせるものはどれかを選んでみました。よろしければ参考にしてみてください。

※写真の一番右側(ボトルに近い方)から、スタッフおすすめ順で並べています。
Alto Adige DOC Sauvignon
コルタッチャ|アルト・アディジェ ソーヴィニョン2015

<大きめのボルドー型>
香りがグラスから昇って来やすい。他のグラスと比べ、時間が経ってくると柑橘系のフレッシュさから蜜の香りのバランスがほどよくまとまり、整ってくる。総合的には一番適している。

<小さめのチューリップ型>
口元が狭い分、香りがとりやすく、酸味も感じ取りやすい。時間が経つにつれソーヴィニヨンらしい柑橘系の香りが出やすく、味わいもほのかな苦味を伴う。

<中くらいのバルーン型>
入れたては香りがボルドー型より感じやすく、印象が良い。ボリューム感も程よく適しているが、香りのまとまり方としては上記のボルドー型がベター。

<ブルゴーニュ型>
入れたては香りが良く、インパクトがありとても良いが時間が経つにつれ苦みがやや強調され、バランスが崩れがちになる。

 


“Alto Adige DOC Schiava”SONNTALER”
コルタッチャ|アルト・アディジェ スキアーヴァ “ソンタレール” 2015

<大きめのボルドー型>
華やかなバラの香りがグラスから昇ってくる。
きれいな酸味に、タンニンが穏やかに感じられ、エレガントでバランスが良い。

<小さめのチューリップ型>
スミレ、イチゴジャム、バラなど様々な香りがつまっているように感じられる。スキアーヴァの特徴であるスモーキーさ、ほろ苦さが良く伝わる印象。

<中くらいのバルーン型>
いちごのような柔らかい香りが立ち、バランスよくやさしくまとまる印象。

<ブルゴーニュ型>
香りのバランスが若干崩れやすく、香りが地味に感じられる。
味わいもやや弱く感じられる。


 

偶然ですが、白のソーヴィニヨンも、赤のソンタレールも同じグラスの順番となりました!

もちろん、上記が唯一の正解というわけではありません。
ワインを飲む環境、(温度や抜栓何時間後か)などによって適するグラスは変わってきます。
また、ワインだけで飲んだ場合と、食事とあわせて飲んだ場合とでも印象が変わってきます。
あくまでも参考にされてください。