第9回ワイン グラスとの相性について

第9回はアブルッツォ州のワインを2本お送り致しました。

各グラスでどのような良さが引き出せるか。スタッフレポートを参考に、実践されてみてください

ペコリーノ14_グラス相性Abruzzo DOC Pecorino Superiore 2014
アブルッツォ ペコリーノ・スーペリオーレ 2014

<大きめのボルドー型>
塩味、ミネラル、セージといった香りが華やかに広がる。味わいにおいても、品種の特徴であるグレープフルーツの皮の白い部分にあるような苦味や、酸味、果実味をバランスよく感じることができる。

<小さめのチューリップ型>
ぺコリーノの品種の個性を引き立たせるが、このワインがスーペリオーレであるため、アルコール度の高さも強調されすぎてしまう。

<ブルゴーニュ型・中くらいのバルーン型>
グラスに注いだ時にはグレープフルーツの華やかな香りを感じることができるが、時間が経つにつれボールが大きいためぼやけていきやすい。

チェラスオーロCerasuolo d’Abruzzo DOC Superiore 2014
チェラスオーロ・ダブルッツォ・スーペリオーレ2014

<大きめのボルドー型>
チャーミングな香りやフレッシュな味わいと、品種個性のバランスが取れていて入れたての第一印象が4つのうちで1番良い。冷やしてスッキリの飲むには、こちらのグラスがオススメ。
このワインの特徴であるチャーミングな香りやフレッシュな味わいが引き立ち、注ぎたての第一印象が4つのうちで1番良い。ワインだけで楽しむ場合などはこちらのグラスがオススメ。

<中くらいのバルーン型>
淡いルビー色がきれいに発色し、最初は果実の香りが広がるが、ややエタノールのような香りも出てしまう。酸味がはボルドー型よりも穏やかに感じられる。

<小さめのチューリップ型>
品種の個性であるミントの香りといった清涼感を一番感じるグラス。時間が経つにつれてバランスの良い香りへと変化。時間が経っても香りは飛びづらく、時間をかけて飲んでも良し。
ミントの香りなどの清涼感が一番感じられるグラス。注ぎたては若干開くまでに時間がかかるが、時間が経っても香りのバランスは崩れず、食事をしながらゆっくり飲む場合などに最適。

<ブルゴーニュ型>
入れ注ぎたての印象は悪くないが、時間が経つにつれて香りの複雑性が感じられにくくなりが飛んでしまい、ややぼやけてしまう印象に。お料理によっては、アッビナメントするときにワインが負けてしまう可能性も。

<まとめ>
今回のワインについてまとめると、どれもマイナスになることはあまりないように思えましたが、より酸味を際立たせスッキリとしたロゼをお好みの方はボルドー型やチューリップ型がオススメ。酸味が穏やかな方がお好きな方はブルゴーニュタイプがオススメです。好みや飲むシチュエーションにより、グラスを選んで楽しむことができるワインと言えます。

パーティーで全種類のグラスを使いながら出して皆さんでワイワイ試してみるのも、新しい発見があって楽しいかもしれません!是非トライしてみてください!