第8回お届けワイン| グラスとの相性について

イタリアワイン通信講座第4期生のみなさま

第8回はマルケ州のワインを2本お送り致します。弊社スタッフも4種のグラスで試飲してみました。皆様も各グラスごとに香りや味わいの特徴を掴んでみて下さい。


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ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージCL ”ブーカ・デッラ・マルコーナ”2015
Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico DOC “Buca della Marcona”2015

 

<中くらいバルーンの型>
香り、果実味のバランスが一番良い。石灰系ミネラル、ナッツ、キャラメルなどの香り。余韻の程よい苦味が心地よく、そういった品種の特徴がわかりやすい。

<小さめチューリップ型>
果実味が主張される。力強い味わいが口いっぱいに広がり全体的にまとまった印象。小さいグラスにもかかわらずとても力強い香りが溢れインパクトが大きい。

<ブルゴーニュ型>
このグラスでは酸味とミネラル感がきれいに感じられる。ただアルコール感が際立ってしまう印象がある。

<大きめボルドー型>
香りは力強く感じられるが、他のグラスに比べるとバランスが悪く感じ印象がぼやけてしまう。


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ルーチェソーレ|ロッソ・コーネロ ”カンポフィオリート” 2013
Rosso Conero DOC “CAMPOFIORITO” 2013


<大きめのボルドー型>

コーヒー、ブラックベリー、キノコ、腐葉土のような香り。果実味の凝縮感があり、香りの印象を一番しっかりとらえやすく、余韻も長い。時間がたってもバランスを崩さずゆっくりと楽しむことができる。

<中くらいのバルーン型>
このワインの個性ある香りが柔らかく広がって良いが、飲んだときの口当たりは柔らかい印象。エレガントに味わいたい場合はこちらのグラスを使用するとよい。

<ブルゴーニュ型>
香りの印象は非常に良いが、このワインにはボウルが大きすぎるため味わいのバランスが崩れてしまいがち。

<小さめチューリップ型>
モンテプルチャーノの凝縮感を非常に良く感じ取れるので、品種の個性の認識をしやすいが、せっかくの良い香りがこのグラスの小ささでは表現しきれない部分がある。

あわせるお料理や、温度、体調、抜栓後の時間経過などによってワインの香りや味わいは変わってきます。その時々のシーンにあったグラスをお選びください。

皆さまのご感想もお待ちしております!