第11回ワイン(山のワイン編)グラスとの相性について

第11回ではラツィオ州・カンパーニア州のワインをお届けしました。いつもの4種類のワイングラスで比較テイスティングを行いましたので是非参考にされてみてくださいね。

Cantina Moronia Irpinia Campi Taurasini DOC "Donna Carmela" 2010Cantina Moronia Irpinia Campi Taurasini DOC “Donna Carmela” 2010 カンティーナ・モロニア|イルピニア・カンピ・タウラジーニ アリアニコ ”ドンナ・カルメラ” 2010

<中くらいのバルーン型>
アリアニコらしいビターチョコレートやコーヒーといった香ばしい香りに、熟したカシスやジャムなどの香りもバランスよく感じとることが出来る。パワフルな果実味のなかに、緻密なタンニンやはつらつとした酸がしっかりと感じられる。

<ブルゴーニュ型>
中くらいのバルーン型より香りが抜けやすいが、香り、味わい共に注ぎたての印象は良い。

<ボルドー型><チューリップ型>
ややタンニンが強調され、果実味を感じ取りづらい傾向。繊細な香り等このワインの良さを表現しきれない印象がある。

Peter Dipoli Alto Adige DOC "IUGUM" 2007   Peter Dipoli Alto Adige DOC “IUGUM” 2007
ピーター・ディポリ|アルト・アディジェ ”イグム” 2007

<ボルドー型>
ボルドーブレンド品種ゆえ、その名のとおりボルドーグラスが香り、味わい共に大変バランスが良く、エレガントさを存分に表現してくれる。スタッフの意見もピタリと一致したグラス。

<中くらいのバルーン型>
ハーブや杉などの清涼感のある香りがやや強調される。滑らかなタンニンが感じられバランスは良い。

<ブルゴーニュ型><チューリップ型>
香り、味わいにおいてバランスが若干崩れがち。ワインの良さを充分に表現しきれない感あり。

今回のワインについてまとめてみると、しっかりめの赤ワインなのでお肉を合わせるのをおすすめします!
アリアニコは香りも複雑さがあり、タンニンも豊富で力強いワインなので、ワインに負けないようなコトレッタ・ボロネーゼ(トンカツに生ハムとチーズをのせて焼いたもの)などチーズとお肉のお料理がスタッフおすすめです。
イグムは9年の熟成を経て柔らかく、シルキーに仕上がったタンニン、最上級の熟成ボルドーワインを髣髴させるような、エレガントな深い味わいを是非ご堪能ください。

第5回お届けワイン 林基就のテイスティング・ノート

イタリアワイン通信講座第二期生のみなさま

先日お届けしたヴェネト州、フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州の2本のワインは試されましたでしょうか。

林基就によるテイスティング・コメントをアップしましたので、既にお飲みになった方は、ご自身のテイスティング・コメントと比較し学習を深めて頂ければ幸いです。

クリックするとテイスティング・ノートがご覧頂けます(pdf形式 約815KB)
第5回 林基就テイスティング・ノート

まだワインをお飲みになっていない方は、先にご覧にならずにご自身のテイスティング・コメントをつけてみるのをお薦めいたします。

今回の林基就のテイスティング・ノートは、翌月のテキストとしてお送りさせて頂きます。

第5回ワイン グラスとの相性について

第5回にお届けしたワインとグラスとの相性をレポート致します。

皆様は、どのグラスが一番良かったでしょうか?
写真の一番右側(ボトルに近い方)から、スタッフおすすめ順で並べています。

セコンド・マルコ|ヴァルポリチェッラ クラッシコ

<大きめのボルドー型><中くらいのバルーン型>
非常にきれいな酸と、エレガントさ、そしてキメが細かいながらしっかりとしたタンニンがあり、バランスの良い強さが感じられる。

<小さめのチューリップ型>
小さすぎてこのワインのポテンシャルを発揮できない。

jiasikボルゴ・サン・ダニエーレ|ヴェネツィア・ジューリア ビアンコ “ヤシック”

<小さめのチューリップ型>
ワインのフレッシュさが際立つ。ミネラル感がより感じられる。

<ブルゴーニュ型><中くらいのバルーン型>
マルヴァジア由来のアロマティックな香りがより感じられる。 どちらも違う良い個性を引き出すことができ、あまりグラスに左右されないオールマイティーな美味しさがあるワインです。飲む際にどのような点を生かして飲みたいかでグラスを選んでみてください。

皆さまの感想はいかがでしたでしょうか?

既にお飲みになられた方も、ご自身で感じたグラスの相性と比べてどうだったか、ぜひ参考にしてみてください。

メーリングリストへのご感想の投稿もお待ちしております! vino.1@ml.vinohayashi.com

講座の内容について、共有したいご質問・ご意見・ご感想など
→  vino.1@ml.vinohayashi.com

お問い合わせ・配送変更依頼など
→  kouza@ml.vinohayashi.com

ご利用の際には、ご注意ください。

第10回ワイン(海のワイン編) グラスとの相性について

第10回ではサルディーニャ・シチリア島のワインをお届けしました。
4種類のグラスで色々な視点からスタッフが試飲を実践してみました。
画像右手から順にお勧めのグラスとなります。
参考にされてみてくださいね!

Depperu Vermentino di Gallura DOCG "LURIS"2014Depperu Vermentino di Gallura DOCG “LURIS”2014

<大きめのボルドー型>
柑橘系のフルーツやハーブといった品種個性のフレッシュな香りが、一番良く感じとることが出来た。味わいもこのワインの特徴といったミネラル、酸味、塩味、苦味らがバランスよく感じられる。

<中くらいのバルーン型>
味わいは苦味、甘みがやや強調される印象があるが、ボリューム感や厚みはわかりやすく表現される。

<小さめのチューリップ型>
香りは柑橘系がよく表現され、味わいとして酸味が強調される。バランスはよいが、このワインに対してはグラスが小さ過ぎて良さをやや表現しきれない印象がある。

<ブルゴーニュ型>
時間が経つにつれ香りがぼやける傾向がある。ボリューム感や厚みといった味わいはわかりやすく表現される。

Brugnano Terre Siciliane IGT "NAISI" 2012Brugnano Terre Siciliane IGT “NAISI” 2012

<中くらいのバルーン型>
香り、味わい共にバランスが一番良く感じられる。注ぎたてはブルーベリーやブラックチェリーといった黒ベリー系の香りが強調され、スワリングしていくとスパイス、コーヒーや土のような香りが現れる。味わいはフルーティーな華やかさがあり、タンニンもほどよく感じられる。

<小さめのチューリップ型><ブルゴーニュ型><大きめのボルドー型>
香りや味わいのバランスが若干崩れがち。どれも悪くは無いけれど、中くらいのバルーン型がスタッフ一致でおすすめ!です。

第4回ワイン グラスとの相性について

先月お届けしたエミリア・ロマーニャ州の2本のワイン
(どちらもサンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ種100%)はお試しいただけま したでしょうか。
ワインをより引き立たせるためにはどのグラスが一番良かったでしょうか?
写真の一番右側(ボトルに近い方)から、スタッフおすすめ順で並べています。

mandorliサンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ スーペリオーレ”イ・マンドルリ”2013

<中くらいのバルーン型>
華やかな香りと、穏やかな酸味やタンニンがバラン スよくまとまり楽しめる。グラスのボウルが大きすぎないのがポイント。

<小さめのチューリップ型>
このワインの特徴であるチャーミングさ、華やか な香りを感じやすい。ワインを注いだ直後はやや苦みが強調されたが、時間が 経つにつれどんどん香りと味わいがまとまってくるように感じられた。

trerocche_NVサンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ スーペリオーレ”トレ・ロッケ”2014

<大きめのボルドー型>
大樽に由来する熟成感、ボリューム感がよく感じられ た。ボウルが丸い<ブルゴーニュ型>は全体のバランスが広がりすぎてぼやけて しまう印象。

<中くらいのバルーン型>
香り、味わいなどがバランスよくまとまり楽しめる。

皆さまの感想はいかがでしたでしょうか?

ワインの温度、何を一緒に食べていたか、抜栓してどのくらい時間が経っている か、その日の体調などによっても感じ方は変わってきます。
上記が解答ではありません。あくまでも、参考になさってください。

既にお飲みになられた方も、ご自身で感じたグラスの相性と比べてどうだったか、メーリングリストへのご感想の共有投稿もお待ちしております!

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ご登録の全同期受講生及び事務局へ配信されます。

お問い合わせ・配送変更依頼など 
→  kouza@ml.vinohayashi.com

ご利用の際には、ご注意ください。

第4回お届けワイン 林基就のテイスティング・ノート

イタリアワイン通信講座第二期生のみなさま

先日お届けしたエミリア=ロマーニャ州の2本のワインは試されましたでしょうか。

林基就によるテイスティング・コメントをアップしましたので、既にお飲みになった方は、ご自身のテイスティング・コメントと比較し学習を深めて頂ければ幸いです。

クリックするとテイスティング・ノートがご覧頂けます(pdf形式 約840KB)
第4回 林基就テイスティング・ノート

まだワインをお飲みになっていない方は、先にご覧にならずにご自身のテイスティング・コメントをつけてみるのをお薦めいたします。

今回の林基就のテイスティング・ノートは、翌月のテキストとしてお送りさせて頂きます。

第9回ワイン グラスとの相性について

第9回はアブルッツォ州のワインを2本お送り致しました。

各グラスでどのような良さが引き出せるか。スタッフレポートを参考に、実践されてみてください。

ぺコリーノAbruzzo DOC Pecorino Superiore 2013

<大きめのボルドー型>

塩味、ミネラル、セージといった香りが華やかに広がる。味わいにおいても、品種の特徴であるグレープフルーツの皮の白い部分にあるような苦味や、酸味、果実味をバランスよく感じることができる。

<小さめのチューリップ型>
ぺコリーノの品種の個性を引き立たせるが、このワインがスーペリオーレであるため、アルコール度の高さも強調されすぎてしまう。

<ブルゴーニュ型・中くらいのバルーン型>
グラスに注いだ時にはグレープフルーツの華やかな香りを感じることができるが、時間が経つにつれボールが大きいためぼやけていきやすい。

チェラスオーロCerasuolo d’Abruzzo DOC Superiore 2014

<大きめのボルドー型>
チャーミングな香りやフレッシュな味わいと、品種個性のバランスが取れていて入れたての第一印象が4つのうちで1番良い。冷やしてスッキリの飲むには、こちらのグラスがオススメ。
このワインの特徴であるチャーミングな香りやフレッシュな味わいが引き立ち、注ぎたての第一印象が4つのうちで1番良い。ワインだけで楽しむ場合などはこちらのグラスがオススメ。

<中くらいのバルーン型>
淡いルビー色がきれいに発色し、最初は果実の香りが広がるが、ややエタノールのような香りも出てしまう。酸味がはボルドー型よりも穏やかに感じられる。

<小さめのチューリップ型>
品種の個性であるミントの香りといった清涼感を一番感じるグラス。時間が経つにつれてバランスの良い香りへと変化。時間が経っても香りは飛びづらく、時間をかけて飲んでも良し。
ミントの香りなどの清涼感が一番感じられるグラス。注ぎたては若干開くまでに時間がかかるが、時間が経っても香りのバランスは崩れず、食事をしながらゆっくり飲む場合などに最適。

<ブルゴーニュ型>
入れ注ぎたての印象は悪くないが、時間が経つにつれて香りの複雑性が感じられにくくなりが飛んでしまい、ややぼやけてしまう印象に。お料理によっては、アッビナメントするときにワインが負けてしまう可能性も。

<まとめ>
今回のワインについてまとめると、どれもマイナスになることはあまりないように思えましたが、より酸味を際立たせスッキリとしたロゼをお好みの方はボルドー型やチューリップ型がオススメ。酸味が穏やかな方がお好きな方はブルゴーニュタイプがオススメです。好みや飲むシチュエーションにより、グラスを選んで楽しむことができるワインと言えます。

パーティーで全種類のグラスを使いながら出して皆さんでワイワイ試してみるのも、新しい発見があって楽しいかもしれません!是非トライしてみてください!

第3回お届けワイン 林基就のテイスティング・ノート

イタリアワイン通信講座第二期生のみなさま

先日お届けしたリグーリア州の2本のワインは試されましたでしょうか。

林基就によるテイスティング・コメントをアップしましたので、既にお飲みになった方は、ご自身のテイスティング・コメントと比較し学習を深めて頂ければ幸いです。

クリックするとテイスティング・ノートがご覧頂けます(pdf形式 約840KB)
第3回 林基就テイスティング・ノート

まだワインをお飲みになっていない方は、先にご覧にならずにご自身のテイスティング・コメントをつけてみるのをお薦めいたします。

今回の林基就のテイスティング・ノートは、翌月のテキストとしてお送りさせて頂きます。

第3回 リグーリア州のワイン ビオ・ヴィオについて

 

受講生の皆様

事務局の林功二です。

第3回のリグーリア州のワイン、先週末に早速楽しまれた方もいらっしゃると思います。

リグーリア州は食材の宝庫で、素材を生かしたイタリア料理のイメージにぴったり当てはまります。
実際に隣国フランスのカンヌ、ニースやモナコの高級レストランのシェフが、リグーリアまで食材の調達に足を運ぶほど。

実は、私がイタリア出張で一番楽しみにしているのが、第3回でお届けしたワイナリー(ビオ・ヴィオ)での食事です。

マンマが作る料理はどれも美味しくて優しい。
ついつい食べ過ぎますが、翌日もたれることはありません。
外食続きのイタリア出張では本当に癒されます。(一緒に食卓を囲む美人3姉妹にはさらに一層癒されてます。笑)

ビオ・ヴィオの写真(私の大好きなバジルを練りこんだ生パスタファルファッレも)をアップしておりますので、ぜひご覧ください。
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第3回ワイン グラスとの相性について

受講生のみなさま

第3回はリグーリア州のワインを2本お送り致しました。
各グラスでどのような良さが引き出せるか。スタッフレポートを参考に、実践されてみてください。

一番右側(ボトルに近い方)からおすすめ順で並べています。

bioVio Riviera Ligure di Ponente DOC Pigato "MaRene" 2014 ビオ・ヴィオ|リヴィエラ・リグーレ・ディ・ポネンテ ピガート ”マレネ” 2014

<大きめのボルドー型>
香りと味わいのバランスが一番良い。酸味が際立ち、ピガートのアロマであるハーブや果実の香りがバランスよく感じ取ることができる。

<中くらいのバルーン型><ブルゴーニュ型>
香りが開きやすく、黄桃や南国系果実の香り、またキンモクセイなどといった花の香りを感じ取ることが出来る。味わいもほどよく丸みがあるが、後味の苦味が際立ってしまうという点も。

<小さめのチューリップ型>
ハーブの香りがはっきり感じられ、酸の伸びが際立つ。品種特有のグレープフルーツのような苦みも心地よく感じられる。ただし、この大きさでは華やかな果実の香りが若干表現しきれない印象がある。

bioVio Riviera Ligure di Ponente DOC Rossese "U Bastio" 2014ビオ・ヴィオ|リヴィエラ・リグーレ・ディ・ポネンテ ロッセーゼ ”ウ・バスティオ” 2013

<大きめのボルドー型>
バラやローズヒップ、いちごやカシスといった果実のフルーティーな香りがバランス良く感じられ、味わいにもまとまりがある。

<中くらいのバルーン型><ブルゴーニュ型>
果実の香りはよく感じ取ることができるが、余韻の苦味が際立つ。

<小さめのチューリップ型>
香りが立ちづらく、味わいも偏りがち。香りと味わいのバランスがやや崩れやすい。

今回のワインはどちらも酸が綺麗な軽快なタイプですので、サラダやお肉を使った冷菜などと相性が良いと思います。

これからクリスマスパーティーや忘年会、お正月に新年会など、パーティー行事が目白押しですね!パーティーで全種類のグラスを使いながら皆さんでワイワイ試してみるのも、新しい発見があって楽しいかもしれません。是非トライしてみてください!