前回お送りしたワインでのグラス比較はいかがでしたでしょうか?
そろそろ皆様もグラステイスティングに慣れてきたことと思います!スタッフおすすめのグラスにつきましてレポートいたしますので、ぜひ参考にされてください!
添付の写真で、一番右側(ボトルに近い方)からおすすめ順で並べています。
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージCL ”ブーカ・デッラ・マルコーナ”2015
Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico DOC “Buca della Marcona”2015
<中くらいバルーンの型>
香り、果実味が一番バランスが良い。ミネラル、ナッツ、キャラメルなどの香りが感じられ品種の特徴がわかりやすく余韻の程よい苦味が心地よい。
<小さめチューリップ型>
果実味が主張され肉厚で力強い味わいが口いっぱいに広がり全体的にまとまった印象。小さいグラスにもかかわらずとても力強い香りが溢れインパクトが大きい。
<ブルゴーニュ型>
このグラスでは酸味と甘みが強く感じやすく良い印象。ただアルコールが際立ってしまい少し飲みづらく感じてしまう。
<大きめボルドー型>
空気に触れる面積が大きいので力強い香りが強くでていたが他のグラスに比べるとバランスが悪く感じ印象がぼやけてしまう。
ルーチェソーレ|ロッソ・コーネロ ”カンポフィオリート” 2012
Rosso Conero DOC “CAMPOFIORITO” 2012
<大きめのボルドー型>
コーヒー、チョコレート、ブラックベリー、湿った落ち葉、腐葉土のような香り。果実味の凝縮感があり、香りの印象を一番しっかりとらえやすく、余韻も長く感じ取れる。時間がたってもバランスを崩さずゆっくりと楽しむことができる。
<小さめチューリップ型>
モンテプルチャーノの凝縮感を非常に良く感じ取れるので、品種の個性の認識をしやすいが、せっかくの良い香りはこのグラスの小ささでは表現しきれない部分がある。
<ブルゴーニュ型/中くらいのバルーン型>
このワインの個性ある香りが柔らかく広がって良いが、特徴である「力強さ」も柔らかく感じてしまう。口当たりまろやかに飲みたい場合などにはこちらのグラスを使うとよい。
あわせるお料理や、温度、体調など抜栓後の時間経過によってもワインの印象は変わってきますので、向いているグラスも変わってくるものです。「正解」というものはないですので、気軽にワインとお付き合いしてみてくださいね。
皆さまのご感想もお待ちしております!