お届けワインとグラスの相性(第4回エミリア=ロマーニャ州)

イタリアワイン通信講座受講生の皆さま

第4回は、エミリア=ロマーニャ州の2本のワインになります。
ワインをより引き立たせるためにはどのグラスが一番良いか、比較しましたので参考にしてみてください。写真の一番右側(ボトルに近い方)から、スタッフおすすめ順で並べています。

Venturini Baldini|Reggiano Lambrusco DOP Frizzante”Marchese Manodori”
ヴェントゥリーニ・バルディーニ|ランブルスコ “マルケーゼ マノドーリ

<大きめのボルドー型>
イチゴやラズベリーなど華やかな香りに加え、ほんのり甘みを感じることもでき、ミネラルや酸が全体を引き締め、バランスがよい。

<中くらいのバルーン型>
ブドウの味がよく出ており、香りもダイレクトに感じることができる。

<小さめのチューリップ型><ブルゴーニュ型>
やや炭酸を強く感じ、渋みを感じやすい。

ただ、相性を確かめていく中、温度変化もあり、味わい、香りの変化が訪れる。面白いことに炭酸が抜けたとしても、しっかりとした味わいがあるため赤ワインを飲んでいるかのような一度で二度美味しく、愉しむこともできる。

 

P1010974-1024x576Nicolucci Sangiovese di Romagna DOC Superiore “Tre Rocche”
サンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ スーペリオーレ”トレ・ロッケ”

向かって右から、
<大きめのボルドー型>
甘草、木いちご、赤系果実の香りに加え、シナモンやピンクペッパーといったスパイス系の香りや、木樽熟成由来のコーヒーやバニラといった香ばしい香りも感じ取れる。タンニンはきめ細かく繊細だが存在感が非常にあり、ワインのポテンシャルを感じられる。
スタッフの意見もほとんど一致したのがボルドーグラス。

<小さめのチューリップ型>
甘い香りが際立ち、ボルドー型より酸味やタンニンを感じ取れる。凝縮感がしっかりとした印象。

<中くらいのバルーン型>
メンソールの香りが印象強いが、バランスが崩れがちに。

<ブルゴーニュ型>
香り、味わいともに広がりすぎてぼやけてしまう印象に。

ワインの温度、何を一緒に食べていたか、抜栓してどのくらい時間が経っている か、その日の体調などによっても感じ方は変わってきます。
上記が解答ではありません。あくまでも、参考になさってください。
既にお飲みになられた方も、ご自身で感じたグラスの相性と比べてどうだったか、ご感想お待ちしております!

【質問・お問合せ】
講座の内容について、ご質問・ご意見・ご感想などはこちら
support@vinohayashi.com

写真と動画で見る(エミリア=ロマーニャ州|ニコルッチ)

イタリアワイン通信講座受講生の皆さま

イタリアワイン通信講座 第4回は、エミリア=ロマーニャ州のワインについて、私たちが実際に取材し撮影した現地の風景を動画と写真でご紹介します。

今回は、グッと生産者に迫った内容です。
ワインを巡り親子の物語がここにあります。


▲画面をタッチすると動画(4分30秒ほど)が流れます

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ムッソリーニの故郷として有名なプレダッピオという街があります。

 

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プレダッピオの隣の丘の上にある小さな村が、プレダッピオ・アルタ。

 

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ロマーニャ地方のワイン生産において、歴史的に重要なその村を代表するワイナリーが、ニコルッチです。

 

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ブドウ畑は標高350~400mの丘の上に位置します。ロマーニャ地方でも特に標高の高い急斜面での栽培。

 

IMG_7436
また、伝統的な大樽を用いた熟成により、長期熟成に耐え得るパワフルで繊細な赤ワインを造り出す造り手です。

 

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たわわに実る「サンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ」。

 

IMG_7442
ワイナリー内にずらっと並ぶ古酒。

 

IMG_7447
アレッサンドロ・ニコルッチ氏にインタビュー。

 

IMGP3642
トップキュヴェ「プレダッピオ・ディ・ピレダッピオ」はガンベロ・ロッソ誌最高評価3グラス獲得の常連アイテム!

 

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【お詫び】6/17(水)youtubeライブ配信につきまして

イタリアワイン通信講座11期受講生さま

いつもイタリアワイン通信講座youtubeライブご視聴いただき、ありがとうございます。

先日、6/17(水)のイタリアワイン通信講座第3回のyoutubeライブ配信中、肝心なところで、ピガートのワインに合うマンマの手料理のご紹介が途切れてしまいまして、誠に申しわけございませんでした。ご参考になればと思います。

第3回お届け|ビオヴィオ|ピガート”マレネ”と合うマンマの手料理の詳細はこちらです。
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ピガートとマンマの手料理
ちょっとわかりづらくてすみません。。

 

『トレネッテ ジェノヴェーゼソース仕立て』
バジリコ、松の実、オリーブオイル、ニンニク、インゲン豆、じゃがいもをソテーしたパスタになります。

※トレネッテは、リグーリア州のロングパスタ

そのほか、白身魚の料理か緑黄色野菜を使用したお料理はピガート”マレネ”にも合います。

◆毎月、各お届けワインをテーマにライブ配信をしております。
公式Youtubeはこちら
イタリアワイン通信講座

お知らせ(ミネラル感について)

貴重なご質問を頂戴いたしましたので皆さまに共有させていただきます。
今回ご質問があったのが「ミネラル感について」です。

ワインを飲んでいると「ミネラル感」という言葉は実際よく出てきますが、
とても曖昧でわかりずらい表現ですよね。
というのも、ミネラルというのは「無機成分」なので、
実際には香りもそのものの味わいも感じられるものではありません。

ワインの中に含まれるミネラルには、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、
カルシウム、マンガン、鉄、銅、アルミニウム、鉛、亜鉛などがあります。

特に冷涼な地域の石灰質を含む土壌で造られるワインは、ミネラル豊富なものが
多いといわれています。
それゆえ、ニューワールド系(アメリカ、オーストラリア、チリなど)のワインに
比べ、イタリアワインやフランスワインにはミネラル感の高いワインが多く存在します。

しかしながら、ミネラル感と土壌との関係性は化学上解明されてはおらず、
様々な分析や説があり、「ミネラル感」という表現も各ソムリエによって
捉え方が様々です。

そこで、わかりやすく簡単に3つのカテゴリーにわけてみました。

①潮のニュアンス・・・磯の香り。スポーツドリンクを飲んだときの
わずかな塩っぽさ。
海水が口に入ったときに唇が収斂する感じ。

②石灰のニュアンス・・チョークや校庭に引く石灰のような粉っぽさ。
ヴィッテルやコントレックスといった硬度の高いミネラルウォーターの味。

③鉱物・金属のニュアンス・・・・石などのひんやりした固い感じ。
血の(鉄っぽい)味。蛇口から直接飲む水道水の味。

まずはこのような要素がワインの中に存在するか探ってみてください。
感じながら色々なワインを飲んでいくうちに、
「あ、これがミネラル」という感触を掴んでいただけるのではないかと思います!

第9回お届けワイン|グラスとの相性について

イタリアワイン通信講座受講生のみなさま

第9回はアブルッツオ州のワインを2本お送りしました。弊社スタッフも4種のグラスで試飲してみました。皆さまも各グラスごとに香りや味わいの特徴を掴んでみて下さい。

torri-1 トッリ|420 アブルッツオ ペコリーノ
TORRI|420 Abruzzo Pecorino DOC ※こちらの商品は非売品となります。

<小さめチューリップ型><中くらいバルーンの型>
レモンやグレープフルーツの爽やかな香りとハーブの清涼感を感じる。酸味とミネラルがきれいで青リンゴやハチミツのようなニュアンスも。全体的に好バランスでつい飲み進んでしまう。

<大きめのボルドー型><ブルゴーニュ型>
華やかな香りが広がり繊細な味わいに。
ウコンやターメリックのようなスパイスの複雑性が感じられるが、全体的に香りがあまり広がらない。

fontefico-1fontefico |Montepulciano d’Abruzzo DOC “cocca di casa”
フォンテフィーコ|モンテプルチャーノ・ダブルッツォ “コッカ・ディ・カーザ”

<ブルゴーニュ型><大きめのボルドー型>
アタックにバラやスミレの華やかさを感じ、梅ジャムやフルーツのコンポートのニュアンスも。後からカカオやチョコレートのような複雑性もあり、余韻も心地よい。

<中くらいのバルーン型><小さめのチューリップ型>
若干複雑な香りも感じとれるが、若干弱い。

 

あわせるお料理や、温度、体調、抜栓後の時間経過などによってワインの香りや味わいは変わってきます。その時々のシーンにあったグラスをお選びください。

皆さまのご感想もお待ちしております!

写真で見るアブルッツォ州|第9回お届けワイン|fontefico(フォンテフィーコ)

イタリアワイン通信講座受講生のみなさま

第9回お届けアブルッツォ州のワインについて、
私たちが実際に取材し撮影した現地の風景をご紹介します。

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ブーツ型のイタリア 足首からふくらはぎにかけて長く続くアドリア海の海岸線
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かつてペコラ(羊)が好んでこの実を食べていたことから名付けられたというペコリーノ種 ※2016ヴィンテージより、ラベルが変更となっております。
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地元のチーズとサラミの盛り合わせ

名産 旨辛サラミ ヴェントリチーナ
名産 旨辛サラミ ヴェントリチーナ
棚仕立で作られるモンテプルチャーノ種
棚仕立で作られるモンテプルチャーノ種
ペコリーノ種
ペコリーノ種
マンマお手製の絶品グリル野菜
オーガニック認定の畑
オーガニック認定の畑
弟エマヌエーレ、兄二コラとマンマ
弟エマヌエーレ、兄二コラとマンマ
若き兄弟の情熱により飛躍するワイナリー フォンテフィーコ
若き兄弟の情熱により飛躍するワイナリー フォンテフィーコ

マンマお手製の絶品グリル野菜

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お届けワインとグラスの相性(第3回ヴァッレ・ダオスタ/リグーリア州)

イタリアワイン通信講座受講生のみなさま

こんにちは。
第3回お届けのワインについて、スタッフおすすめのグラスにつきましてレポートいたします。添付しました写真では、一番右側(ボトルに近い方)からおすすめ順で並べています。 ご参考にされてください!
一番右側(ボトルに近い方)からおすすめ順で並べています。
IMGP8676ビオ・ヴィオ|リヴィエラ・リグーレ・ディ・ポネンテ ピガート “マレネ”

<大きめのボルドー型>
他のグラスに比べ、ディルのようなハーブの香りと、後からリンゴやハチミツのようなふくよかな香りも感じる事が出来る。品種特有の心地よい苦みとミネラル、塩味がバランス良くまとまっている。

<小さめのチューリップ型>
華やかな果実の香りが立ち上がってきやすく、ハチミツのような香りも感じ取ることが出来る。
キュっと締まった果実味と酸が心地よく感じられる。

<中くらいのバルーン型グラス>
香りの第一印象が一番良い。サフラン、白胡椒といったスパイスの香り。口に含むと果実味の凝縮感やミネラル感、心地よい苦味がバランスよく感じられる。

<ブルゴーニュグラス>
香りがダイナミックに広がるが、このワインには少しボウルが大き過ぎるため、味わいが少しぼやける。



ディー・アンド・ディー| ヴァッレ・ダオスタ ガメイ

<大きめのボルドー型>
香り、味わいのバランスが一番良い。山ブドウ、スミレ、木いちごなどの、香りを感じとることが出来る。口に含んだときの滑らかな味わいがバランス良く、ワインのポテンシャルが最大限に発揮される。

<小さめのチューリップ型>
4つのグラス中では、一番酸味、果実味がはっきりとストレートに感じられ、味わいの特徴が掴みやすい。チャーミングな印象が強くなる。

<中くらいのバルーン型グラス>
華やかな香りと豊かな果実味を心地よく感じられるが、若干閉まりがなくぼやけた印象。

<ブルゴーニュグラス>
時間の経過と共に香りと味わいにばらつきが見られる。全体的にややぼやける。

 

写真と動画で見る(リグーリア州|ビオ・ヴィオ)

イタリアワイン通信講座受講生のみなさま

お届けしたリグーリア州のワインについて、
私たちが実際に取材し撮影した現地の風景を動画と写真でご紹介します。

リグーリア州は食材の宝庫で、素材を生かしたイタリア料理のイメージにぴったり当てはまります。
実際に隣国フランスのカンヌ、ニースやモナコの高級レストランのシェフが、リグーリアまで食材の調達に足を運ぶほど。

実は、私たちがイタリア出張で一番楽しみにしているのが、第3回でお届けしたワイナリーBioVio(ビオ・ヴィオ)での食事です。

マンマが作る料理はどれも美味しくて優しい。
ついつい食べ過ぎますが、翌日もたれることはありません。
外食続きのイタリア出張では本当に癒されます。
(一緒に食卓を囲む美人3姉妹にはさらに一層癒されてます。笑)

ビオ・ヴィオの写真(私の大好きなバジルを練りこんだ生パスタ”ファルファッレ”も)をアップしましたので、ぜひご覧ください。


▲画面をタッチすると動画(1分15秒ほど)が流れます

ヴェルメンティーノ
ヴェルメンティーノは、主にサルデーニャ島、トスカーナ州(地中海側)、リグーリア州で作られる白ブドウ。 14世紀にスペインからコルシカ島に持ち込まれ、14~18世紀にリグーリア州へ、その後サルデーニャ島に渡ったとされています。セージやタイム、ローズマリーといったハーブのアロマが特徴的でトロピカルフルーツ、パイナップルの香りも感じられます。

 

ピガートは、リグーリア州原産の白ブドウです。ヴェルメンティーノはコンパクトな房で果実が小さく、熟した後でも果皮が緑かかっているのに対し、ピガートは房が大きくて果実の間隔が空いており、熟した後はとてもキレイな黄色になります。
ピガートは、リグーリア州原産の白ブドウです。ヴェルメンティーノはコンパクトな房で果実が小さく、熟した後でも果皮が緑かかっているのに対し、ピガートは房が大きくて果実の間隔が空いており、熟した後はとてもキレイな黄色になります。

 

リグーリアの州都ジェノバから海岸沿いに南西へ向かうとアルベンガという小さな街があります。
リグーリアの州都ジェノバから海岸沿いに南西へ向かうとアルベンガという小さな街があります。

 

ビオヴィオのファミリーはこのアルベンガで古くから農業を営んできました。
ビオヴィオのファミリーはこのアルベンガで古くから農業を営んできました。

 

1999年までは作ったブドウを売却していましたが、2000年にワイナリーを設立。
1999年までは作ったブドウを売却していましたが、2000年にワイナリーを設立。

 

質の高いピガート、ヴェルメンティ-ノやロセーゼといったこの土地土着のブドウからワインを造っています。
質の高いピガート、ヴェルメンティ-ノやロセーゼといったこの土地土着のブドウからワインを造っています。

 

気候条件など自然環境に恵まれたアルベンガでは、伝統的にオーガニック(有機的)な農業が営まれてきました。
気候条件など自然環境に恵まれたアルベンガでは、伝統的にオーガニック(有機的)な農業が営まれてきました。

 

ビオヴィオは1989年にビオロジコの認証を取得していますが、取得にあたって特に何も変える必要はなかったとのこと。自然なものだけを使ってブドウ作りを行ってきた生産者です。
ビオヴィオは1989年にビオロジコの認証を取得していますが、取得にあたって特に何も変える必要はなかったとのこと。自然なものだけを使ってブドウ作りを行ってきた生産者です。

 

2.5キロメートル先に海が広がり、逆側はアルプス山脈の麓という絶好のロケーションにある畑から作られるワインは、誰もが驚く程キレイなビオワインです。
2.5キロメートル先に海が広がり、逆側はアルプス山脈の麓という絶好のロケーションにある畑から作られるワインは、誰もが驚く程キレイなビオワインです。

 

実は、私がイタリア出張で一番楽しみにしているのが、ビオ・ヴィオさんのお宅での食事です。 マンマが作る料理はどれも美味しくて優しい。
実は、私がイタリア出張で一番楽しみにしているのが、ビオ・ヴィオさんのお宅での食事です。 マンマが作る料理はどれも美味しくて優しい。

 

ついつい食べ過ぎますが、翌日もたれることはありません。 外食続きのイタリア出張では本当に癒されます。 (一緒に食卓を囲む美人3姉妹にはさらに一層癒されてます。笑)
ついつい食べ過ぎますが、翌日もたれることはありません。 外食続きのイタリア出張では本当に癒されます。 (一緒に食卓を囲む美人3姉妹にはさらに一層癒されてます。笑)

 

奥さんの手作り、バジルを練りこんだ生パスタ”ファルファッレ”は絶品です!
奥さんの手作り、バジルを練りこんだ生パスタ”ファルファッレ”は絶品です!

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