第1回お届けワイン グラスとの相性について

先月お届けしたトレンティーノ=アルト・アディジェ州の2本のワインは試されましたでしょうか。

一緒にお送りした4つの形状の違うグラスで1本のワインを実際に飲み比べをしてみて、どのグラスがよりワインの美味しさを引き出せるかを検証するのも、この講座のポイントの一つです。
 
私たちスタッフも、4つのグラスを用いて、それぞれのワインをより引き立たせるものはどれかを選んでみましたのでよろしければ参考にしてみてください。

※写真の一番右側(ボトルに近い方)から、スタッフおすすめ順で並べています。
  
Alto Adige DOC Sauvignon
Alto Adige DOC Sauvignon

<大きめのボルドー型>
香りがグラスから昇って来やすい。他のグラスと比べ、時間が経ってくると柑橘系のフレッシュさから蜜の香りのバランスがほどよくまとまり、整ってくる。総合的には一番適している。

<中くらいのバルーン型>
入れたては香りがボルドー型より感じやすく、印象が良い。ボリューム感も程よく適しているが、香りのまとまり方としては上記のボルドー型がベター。

<小さめのチューリップ型>
入れたての香りのインパクトが弱めだが、時間が経つにつれソーヴィニヨンらしい柑橘系の香りが出やすく、味わいもほのかな苦味を伴う。

<ブルゴーニュ型>
入れたては香りが良く、インパクトがありとても良いが時間が経つにつれ香りが飛んでしまいバランスが崩れがちになる。

Alto Adige DOC Schiava"SONNTALER"Alto Adige DOC Schiava"SONNTALER"

<中くらいのバルーン型>
全体的に柔らかい香りが立ち、樽と果実の香りがバランスよく引き出される。   

<ブルゴーニュ型>
香りはバランスがいいが、ワインを注いだ量にもより力が弱く感じてしまうことも。

<大きめのボルドー型><小さめのチューリップ型>
香りのバランスが若干崩れやすく、香りが地味に感じられる。 スモーキーさやヨード香が際立ちやすい。

上記が唯一の正解というわけではありません。
ワインを飲む環境、(温度や抜栓何時間後か)などによって適するグラスは変わってきます。
また、ワインだけで飲んだ場合と、食事とあわせて飲んだ場合とでも印象が変わってきます。
あくまでも参考にされてください。